レポート 海外トピックス

2019年訴訟ファンドサーベイレポート

この10年で訴訟ファンドは、商業訴訟のための資金調達手段として成長してきた。訴訟ファンドは、企業に訴訟の機会を提供するだけでなく、法律事務所からも業務上の有効な手段として認識され、広く受け入れられるようになっている。

このような状況を踏まえて、訴訟当事者である企業と社内弁護士の実務視点を把握するための調査を実施し、結果をレポートにまとめた。

■業界別の訴訟ファンドの活用実績

・エネルギーおよび電気通信業界:50%以上
・テクノロジー、自動車、ライフサイエンス/ヘルスケア業界:各49%以上
・金融/銀行およびメディア/エンターテインメント部門:40%未満

2016年の調査結果と比較して、以下の業界は数値が上昇した。

財務/銀行業務(2016年比 +7%)
自動車(2016年比 + 3%)
電気通信(2016年比 + 6%)

 

■第三者からの訴訟資金調達を求めた動機は何か?

・社内弁護士の回答:敗訴のリスクヘッジ(43%)
・法律事務所のパートナーの回答:事務所の費用立替え自己資金力の不足(48%)

 

■訴訟ファンド活用の主な意思決定者は?

企業が第三者からの訴訟の資金調達を決定する主な要因について、社内弁護士と法律事務所のパートナーの間で興味深い見解の相違が見つかった。

社内の弁護士は:顧問弁護士/法務部門が、約40%の割合(2016年比 +10%)で自ら決断を下したと報告した。しかし、対照的に、法律事務所のパートナーは、社外弁護士(すなわち自分自身とその同僚)が約3分の1(2016年からわずかに上回って)の決定を推進していたと見ていた。

 

■訴訟資金の調達者を選ぶ際に最も重要な考慮事項は何か?

回答者は、順序値(1が最高、7が最低)を一連の要因に割り当て全体として、回答者は以下のように相対的重要度順に要因をランク付けた。

1.経済的条件(2.46)
2.資金調達条件・仕組みの取り決めの対応の柔軟性(3.92)
3.資金提供者の評判/実績(3.92)
4.戦略または決済に影響を与え決定する資金提供者側の権利(3.96)
5.訴えの種別、または、産業特有の専門知識(4.45)
6.スピード/反応性(4.54)
7.資金提供者との関係(5.38)
8.その他(6.79)

 

回答者の大多数(77%)は、訴訟ファンド市場は、今後、成長を続けると予測しており、回答者の約1/3が、その成長を牽引するのは、訴訟資金不足の原告が増えていることを挙げている。また、回答者の約1/4が、様々な種類の訴訟で組成するポートフォリオ・ファイナンスの成長が最も重要だと回答している。

 

▼2019 LITIGATION FINANCE SURVEY REPORT
https://lakewhillans.com/research/2019-litigation-finance-survey-report/

The Litigation Finance Survey Report: Check Out Our Findings
https://abovethelaw.com/2019/03/the-litigation-finance-survey-report-check-out-our-findings/