海外トピックス

訴訟ファンドの拡大に企業のCFOが寄与している

訴訟ファイナンスは成長を続け、今や法律業界で主流になりつつあるが、これは企業のCFOが訴訟ファイナンスに信任を与えているからである。Burford Capitalが、米国、カナダ、英国の主要企業のCFO500人にインタビューしたところその3分の2が2年以内に訴訟ファイナンスを利用するだろうと回答した。売り上げが10億ドル以上の企業のCFOは、それ以下の企業のCFOと比べ積極的回答が高かった。このことは、訴訟ファイナンスが、いわゆる「弱者対強者の訴訟」において弱者のために利用されるものでなくなってきていることを示している。

 

「ほとんどの人の思い込みとは異なり、企業規模が大きくなるほど、それら企業のCFOは法的資源がもたらす利益を重視している」とBurfordのDavid Perlaは述べている。4分の3以上のCFOたちが、所属する企業が$10 million以上の金額の判決を得ているが、その63%が、回収金額が執行費用と見合わないため強制執行を諦めている。

 

そこで、彼らは、こうした眠っている金融資産に気づき、新しい手段で眠っている資産をよみがえらせようと考え始めている。Perlaによれば、「大企業のCFOたちは、複雑な状況を理解でき、在庫、不動産や人的資源と同じように金融資産として法的に活用できることを理解している。」

 

また、彼らは、第三者からの訴訟資金調達のもう一つの魅力にも気づいている。調査対象となった企業のCFOの約3分の2が、企業の業績が悪化すれば、当然、法務関連予算の削減を主張すると答えている。そして、その約半数が、その場合に訴訟ファイナンスの利用を薦めることになるだろうと答えている。景気後退局面では法務部門は予算の縮小が求められるものである。

 

訴訟ファイナンスを活用して眠っている法的請求権を実現して、更に、その資金を事業に投資していかなければならない。「確かに、法的問題のいくつかは過去のものとしなければならないが、あきらめず価値を追求する必要がある。こういう解決手法をCFOは好むのである」とPerlaは述べている。

 

“American Lawyer” 06/27/2019
Dan Packel
https://www.law.com/americanlawyer/2019/06/27/cfos-fueling-rise-of-litigation-finance-survey-says/