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Trikomselの清算人に訴訟ファンドの活用を認めるシンガポール裁判所の画期的な判決

シンガポール第一審裁判所(High Court)は、Trikomselの2つの子会社の清算人に対して第三者からの訴訟資金の調達手続きを認める見解を示した。

 

Chua Lee Ming判事による画期的な判決によってTrikomsel Pte Ltd. とTrikomsel Singapore Pte Ltd. の清算人であるKordaMenthaが、清算会社が持つ法的請求権の調査と請求手続きのためオーストラリアに上場している訴訟ファンド会社IMF Benthamから資金提供を得る道を開くことになる。

 

Trikomsel Pte Ltd.とTrikomsel Singaporeは、インドネシアの親会社である携帯電話事業会社のPT Trikomsel Oke Tbkがシンガポール債券市場で215MS$の社債発行を支援した。しかし、インドネシアの携帯電話事業者は2015年にクーポンの支払いができなかったため、2009年以来初めてシンガポール・ドル債に債務不履行をした企業となった。

 

KordaMenthaのパートナーであるAshok Kumar.氏は、「本日の裁判所の判断は、訴訟ファンドにより法的請求権の回収が可能となる清算会社の債権者にとっての利益になるだけでなく、シンガポールのデフォルト企業の再生マーケットの拡大につながる」と述べた。また、「シンガポールで、企業破産手続きから生じる訴訟に訴訟ファンドの利用が許可されたことで、今後の訴訟ファンドの急速な発展の可能性を示している」との見解も示した。

 

IMF Bentham(オーストラリアに本社を置き、米国、カナダ、シンガポール、英国、香港に拠点を有する世界的な訴訟ファンド運営会社で、2001年以降約14億A$を回収している。)のアジア最高投資責任者(CFO)Tom Glasgow氏は、「第三者からの資金調達なしでは、清算人が法的請求権の調査や清算手続きを完遂することは難しかった。今回の判断は、Trikomsel社債権者にとり重要な前進だ」と述べている。

 

現在、シンガポールでは”Insolvency, Restructuring and Dissolution Bill”法案が審議されているが、もし法案が成立すれば、管財人と清算人は、会社の資産を流用した当事者に対して法的請求を行うために、第三者からの資金調達を求めることができ、資金提供者はその回収金から返済を得ることができる。

Source: Business Times © Singapore Press Holdings Ltd. Permission required for reproduction.

Landmark ruling lets Trikomsel unit liquidators tap commercial claims funder